相模原市立中野中学校

＊写真は３校時のつばさ級、２年生数学・社会の様子です。

本校はDXスクールおよび生成AIパイロット校として指定されています。本日は、文部科学省の職員10名の皆様にご来校いただき、授業をご参観いただきました。

ご参観後の協議では、本校の取り組みに対し高い関心とご評価をいただきました。今後も、生成AIをはじめとするICTの活用に加え、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、教職員一同、研鑽を重ねてまいります。

※写真1枚目は事前説明の様子、2枚目以降は2校時に行われた3年生の国語・社会、2年生の英語の授業の様子です。

　本日、つばさ級の美術では「理想の学校を作ろう！」をテーマに、canvaの画像生成機能を活用した授業を行いました。１年生と２・３年生が一緒になるようにペア・３人組を組み、１年生は発表台本、２・３年生は画像生成と分担して行いました。
　本校と出身小学校とは違う学校の写真を観てイメージを膨らませ、「学びのスタンダード」を意識しながら対話を繰り返し、「理想の学校」の姿を追い求めていました。
　本日は時間が足りなかったので、発表を楽しみにしたいと思います。

　５月３０日（金）は小中一貫の日でした。５校時の授業を小学校の先生方が参観し、その後グループに分かれて研究協議、全体会を行いました。
　授業は１０クラスを公開しました。学び合いをベースに、ICT（生成AIを含む）を活用しながら、考えを広げたり深めたりしている姿が多く見えました。生成AIは教科担当により深い学びにつながるようにプロンプトが組み込まれ、生成AIや仲間と対話をしながら課題を解決していくような仕掛けがありました。教師が「学ばせたいこと」を生成AIに教材としてプロンプトを組み込んでおく有用性を感じます。何のために生成AIやICTを活用するのかが明確となってきました。
　美術の授業においては、自分の描いた自画像を生成AIに読み込ませて、あらかじめ教師が設定した評価基準に合わせて一次評価をしてもらいました。生徒は、生成AIにもらった評価を受けて、夢中になって自画像を書き直していました。このように、生成AIは「学びのパートナー」となり、主体的な活動を促進することもあります。
　全体会では、東京学芸大学教職大学院の堀田先生と青山学院大学の益川先生にお越しいただき、講演とお二人の対談から先生たちも勉強しました。本校の取り組みに対しての価値づけは、中学校区として取り組んでいることに信念をもって、変化を恐れずに取り組んでいく後押しをしていただいたような気がします。ありがとうございました。

　先週、市長と教育長、教育委員会の先生方が来校しました。生成AIを活用した授業研究に取り組んでいる本校の活動を見にきました。生徒の皆さんがICTを活用して意欲的に授業に取り組んでいる姿を見て、とても感心していました。今後の相模原市の教育DX推進の一助となれば幸いです。

　第五回目の本時のねらいは、1年生「グループで協議しながら生成AIと対話をし、多面的な考え方を育む」2年生「他者と議論しながら多様な視点を学び、自分の意見の根拠や表現の工夫を意識して伝える力を育てる。生成AIをアドバイザーや審判として活用し、思考の可視化・省察を促す」でした。
　1年生は、野外体験教室が6月に控えています。その行事に向けて、あらかじめChatGPTに情報を組み込んでおいた対話型プロンプトを活用して、グループで協議しながらChatGPTからの質問に答えていきます。13歳の年齢制限があるので、回答はみんなで考えて教師や使用可能年齢となった生徒がタブレットを操作するといった工夫がされていました。
　2年生は、今回はディベートを実際に行いました。まずは、「修学旅行に個人のスマホを持参することに賛成か、反対か。」をテーマに、ChatGPTをアドバイザーとして、自分の考えを構築していきます。続いて、４人一組となりディベートを行います。その際、ChatGPTは音声入力モードで審判役となります。とても白熱したディベートとなり、最後はあらかじめ組み込んでおいたプロンプトの「判断基準」にそって、審判をしてもらいます。審判後には、なぜ勝ったのか？なぜ負けたのかの理由がChatGPTから示され、その内容について仲間と議論している姿も見られました。（ディベートが盛り上がり長くなってしまい、音声入力が途中で止まってしまうハプニングもありました・・・）
　3年生のねらいは「生成AIの表現を活用しながら、より魅力的な文章を書く力を身につける」でした。前回までに考えた、小論文のテーマや構成、ChatGPTと深堀りして抽出したキーワードをもとに、少しずつ文章を書きました。ある程度書いた文章をChatGPTに読み込ませ、対話を繰り返し推敲している生徒の姿がありました。

　第四回目の本時のねらいは、1年生「複数の情報を分析し、それぞれの情報を整理・検討することで多面的な考え方を構築する
」2年生「自分の意見を論拠をもとに述べる力を育てるとともに、C生成AIとの対話を通して自分の考えを深め、言葉で伝える力を磨く」でした。
　1年生は、現在の1年生の学校生活における課題を生成AIに読み込ませ、解決方法を抽出します。（教師が事前に作成）生成AIが作成した学校生活改善案について、さまざまな情報を整理しながら各グループで検討し、考えを深めたり広げたりしました。
　2年生は、「中野中学校は、制服をなくし、私服登校します！」に賛成か反対かのディベートを行うための準備をしました。自分の主張とその根拠を生成AIと対話しながら深めていきました。
　3年生は修学旅行前日のため別日に行います。

　第三回目の本時は公開授業となりました。各学年3クラスを公開しました。本時のねらいは、1年生「生成AIの特徴を理解し、情報の信頼性や真偽を批判的に捉える力を養う」2年生「生成AIとの議論や級友との議論を通して、『なりたい自分』に近づくための具体的なアクションプランを立てる」3年生「小論文のテーマについて、他の人の意見や生成AIとの対話を通して、より深く考えてみよう」でした。
　1年生は、教師が生成AIで作成した疑文情報を基に、「その情報は、正しいのかな？他に良い方法はないのかな？」と仲間と議論し、根拠をインターネットで探していきました。
　2年生は、学校のHPにある年間行事計画をダウンロードし、その情報をChatGPTに読ませて整理してもらったあとに、行事ごとに自分のアクションプランを級友やChatGPTと対話しながら構築していきました。
　3年生は、前回までに作成した小論文を深堀りしていくために、キーワードの抽出を級友と行ったあと、あらかじめ条件と実行シナリオを組み込んだChatGPTと各自の小論文について対話を行いました。ChatGPTからの質問に回答しながら、自分は何について論じていきたいのかを再考する機会となりました。
　全体会では、青山学院大学の益川教授にご講演いただきました。
生徒同士の対話は大事にしたまま、生成AIを上手に活用できていると価値付けいただきました。
　次回の公開授業は7月となります。